2021年10月現在、コロナウイルスの混乱は日本をはじめ世界中でいまだ続いている状態です。
しかしながらコロナウイルスワクチンの接種が各国で広まっているため、重症患者は減ってきているのは少し明るい兆しだと思えます。
今回は現在ドイツで暮らしている管理人がドイツでコロナワクチンウイルスを打った時の様子と、ドイツのPCR検査センターの闇についてお伝えします。
ドイツのコロナワクチンの種類は日本と同じ
管理人のみやこはドイツ人夫と一緒に2021年8月にコロナワクチン2回をドイツで摂取しました。
私たちの住む南ドイツの州では、摂取するワクチンの種類は下記の3種類の中から自分で好きな製品を選ぶことができました。
・Moderna(モデルナ)
・Astrazeneca(アストラゼネカ)
2021年夏の時点では日本とまったく同じ3種類ですね
日本で言うところのファイザー製は、ドイツでは共同開発元であるドイツのビオンテック社の名前で呼ばれています。
日本は接種時期や都道府県によってワクチンの種類が異なり、自分で選ぶことはできませんでしたが、ドイツでは自分で選ぶことができました。
おそらく人口に対してのワクチンの確保数などが異なるのでしょう
また私たちの州では8月の時点ではすでにワクチン接種の予約を取る必要もなく、自分で好きな時にワクチンを打てる病院や施設に行って、その場で打ってもらうことができました。
各国同様、ワクチン接種は無料です。
どのワクチンにするか決めた時の話
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ドイツのワクチンパスポート的なものの存在
ドイツでコロナワクチンを接種すると下記の黄色い「ワクチン接種履歴手帳」に医師が日付と接種したワクチンのシールを貼ってくれます。
ドイツ語名:INTERNATIONAL IMPF-ODER PROPHYLAXEBESCHEINIGUN
英語名: INTERNATIONAL CERTIFICATE OF VACCINATION OR PROPHYLAXIS
通称名は『イエローカード』で、予防接種の国際証明書とのことです。
このワクチン手帳、実はドイツ人が子供の時から肌身はださず持っているものだそうで、生まれたての赤ちゃんの頃から摂取してきた各種ワクチン注射の履歴が記入されています。
日本でも『母子手帳』が同じような役割をしていますが、子供の頃は管理されていても、大人になってからまで持っている人は意外と少ないですよね…
それで大人になってから「私って風疹の注射やってる?!」と心配になって親に聞いてみてもいまいち覚えていなかったりして…
なのでドイツのように大人になってもずっと一冊のワクチン接種台帳を持っているのは良いなと思いました。
この黄色い紙の冊子の「コロナワクチン接種済み印」を飲食店やイベントなどに行くときに見せれば、問題なく入場することができます。
つまりワクチンパスポートですね
私はこの手帳を持っていませんでしたが、かかりつけの医者でもらうことができました。
(薬局でもらえると聞いていたのですが、3軒まわっても「それはない」と言われ…病院でもらえました。)
コロナワクチン接種証明はアプリでも可能
コロナワクチンに関しては、接種済みを証明する専用のアプリもあります。
それをスマホにインストールしておけば、やはり飲食店などで画面を見せたり、QRコードを読み込んだりしてワクチンパスポートとして利用できます。
下記リンクからインストールできます。
https://www.digitaler-impfnachweis-app.de/
2021年10月からドイツはワクチン接種がほぼ原則化
実はドイツでは2021年10月からワクチン接種がほぼ原則化しています。
というのもこれまではカフェやレストランなどの飲食店や図書館などの施設、サッカー観戦などのイベントなど、あらゆるところへ出入りするには「直近のPCR検査の陰性証明書」が必要でした。
PCR検査は全額国の補助のため『無料』でできたので、いたるところにPCR検査センターがあります。
しかし国はこのPCR検査の無料制度を10月から廃止して『有料』にしました。
そのためワクチンを打っていない人が外に遊びに行こうとすると、今後は全額実費でPCR検査をしないといけなくなるわけです。
特にワクチン反対などの強いポリシーがない人は無料のワクチンを接種したほうが楽と考えると思うので、ドイツのワクチン接種率は今後かなり上がると思います。
※持病などでワクチン接種ができない方は、引き続き無料でPCR検査が受けられます。
2021年10月初旬時点でドイツのコロナワクチン2回接種率は65%程度です
ドイツの怪しいPCR検査センターの闇
ドイツのPCR検査はこれまでは『無料』でできたと書きましたが、もちろん国からの補助があってのことです。
私の住む町では2021年の5月頃からいたるところに無料PCR検査センターが登場してきたのですが…
どう見ても医療機関がやっているとは思えないような施設がたくさんあります。
こんな感じの事務所の一角に作られたほったて小屋はまだいい方で…
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こんな感じでコンテナを部屋にしてるものも…
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一番驚いたのは、一般家庭の駐車場にテントを張っているやつ!
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衛生面が気になるのはもちろんなんですが、なにやらきな臭い話が…
ドイツ政府は各施設から日々のPCR件数の報告を受けて、その件数に応じた補助金を各施設に払っていたとのこと。
しかも噂によると検査件数の裏付けや施設の確認などは特になく、ほぼ言い値の数字が通っていたというから驚きです。
そりゃ適当にそれっぽい施設を作って、誰も来なくても適当な数字を報告して、いい感じにお金もらう人がでてきますよね…
まとめ
ドイツでのワクチンパスポートの現状と、怪しいPCR検査センターの状況をお伝えしました。
いずれにせよコロナウィルス流行前の穏やかな日々が早く戻ってきますように!
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