まず言いたいのは、テストに落ちたっていいじゃない!
ヒトはいろいろ状況があるし、何回でも受けられるんだからさ!
ドイツ語はもちろん、英語もあまり話せない管理人みやこです。
今回はIntegrationskurs(インテグレーションクラス)の最終テスト、Deutsch-Test für Zuwanderer「移住者のためのドイツ語試験」(略称DTZ)でB1レベルが取れなかった場合の対応方法について解説しています。
DTZのB1テストが受からなかった…
DTZのB1テスト(正式名称はDeutsch-Test für Zuwanderer(移民のためのドイツ語テスト))は最終結果として「B1」または「A2」または「unter A2」として表現されます。
移民局からのインテグレーションクラスの終了としては「B1」レベルが求められているので、それ以外のレベルの場合には「不合格」という扱いになります。
つまりB1をもらえるまではインテグレーションクラスが終了しないことになります。
受からないとどうなるの?
そもそもインテグレーションクラスを終了させる目的は「ドイツの永住ビザの取得」です。
そのためドイツの永久ビザ申請が出来ません。
もし直近でビザの更新が必要な方は、永久ビザではなく数年の期限付きビザの更新をすることになります。
DTZのB1の基準は?
DTZの採点科目は下記の3つです。
Schreiben(書く)
Sprechen(話す)
このうち、一番大切なのは「Sprechen(話す)」です。
SprechenでB1が取れないと他の2項目がたとえB1レベルでも、総合成績(Gesamtergebnis)はA2になります。
これ都市伝説かと思ってたけど、実際わたしのクラスメイトでいました…
Hören und Lesen(聞く&読む)または Schreiben(書く)はどちらかがA2レベルでも、トータル結果でB1になることがあるようです。
以前はオールB1でないとトータル結果がB1にならない時期もあったようなので、採点基準は都度変更されているようです。
B1不合格になった場合、追加授業は必須なの?
総合成績がB1でなかった場合は、プラス300時間の追加授業を受けることが出来ます。
この追加時間は必須ではなく、受けるかどうかは任意で決めることが出来ます。
例えば「たまたまテストの時に失敗しちゃっただけだ!」と主張すれば、追加授業なしでそのままB1テストをもう一度受けることが出来ます。
もちろん追加授業を最大限に活用したい人は、A2-2、B1-1、B1-2の3モジュール300時間を希望して受けることが出来ます。
B1-2だけもう一度やりたい場合や、B1-1と2の2モジュールだけやりたい!などの希望もできます。
いづれにせよ、インテグレーションクラスを受けていた学校に相談して追加授業の有無や時間数を決めることになります。
私のクラスメイトでA2だった人の場合…
ある人は「もっとちゃんとドイツ語文法を理解したいから追加授業を受けるよ」っていう人もいれば、
いつもクラスでの文法理解度はトップクラスで、母国語の独特のなまりが消えずにSprechenでA2になった人は「そのままもう一回テストを受けるよ!」って言っていて、先生からもそれをお勧めされていたよ
追加授業の金額は?
追加授業の最大3モジュール(300時間)は、インテグレーションクラスの受講許可証で通っている人はこれまでの授業料金と同じ料金です。
つまり一般料金よりは半額程度の安い値段で受けることが出来ます。
(ドイツ政府が半額程度を補助してくれています。)
また2年以内にB1テストとレーベンインドイチュランドのテストに合格して返金申請をすれば、この追加授業分も払った金額の半分が返金されます。
例えば私が行っていたVSHだと一般料金は1モジュールが458€だけど、インテグレーションクラスの受講許可証で来てる人は229€になるよ!
2年以内に合格すれば、そこからまた半額が返金されるよ
追加授業の注意点!
追加授業300時間は、1回目のDTZ B1テストの後のみ 補助金ありの金額で受けることが出来ます。
例えば1回目のテストで不合格の後、追加授業を受けないで2回目も不合格。
それでやっぱり追加授業を補助金価格で受けたい!というのは不可です。
(もしこのパターンで受けるとしたら一般の方と同じ全額実費料金になってしまいます。)
あと1回目の不合格の後に200時間受けて、2回目の不合格の後に100時間受けて…というのも不可です。
というわけで、1回目の不合格の後に何時間の授業を受けたいかをよく考えることが重要だよ!
DTZのB1テストは何回まで受けられる?
私が学校の先生に聞いたところによると、DTZ B1のテストは無料で3回まで、Leben in Deutschlandのテストは無料で1回まで受けられるそうです。
それ以降は実費になります。(100€程度と聞いています。)
なので無料の回数には制限がありますが、テスト自体は受かるまで何回も受けることができます。
テスト費用の実費分が2年以内合格の半額返金の対象になるかは不明ですが、「払った金額の半分返金」の認識なので、対象になる気はします。
詳細は学校や移民局に問い合わせてみてください。
私の先生の生徒で一番受けてる人は6回で、まだ受かってないって言ってたよ!
まとめ:最後に言いたい!
今回はDTZ B1テストの不合格時の対応についてまとめてみました。
Twitterや他の方のブログを見ると、
「DTZのB1テストはゲーテより簡単だから受かる!」
とか
「勉強習慣がある日本人はまじめに授業さえ受けていれば問題ない」
とか
そもそもB1の合格証をツイッターに写真で投稿しているような人を見て、私は本当にストレスを感じました。
(投稿するのは個人の自由なので、検索した自分が悪い!と思って、検索することをやめました。)
まず私が思うのは、DTZのB1テストはまったく簡単なテストでは無く難しいということです。
インテグレーションクラスの授業を1日も欠席せずに受けていても、やはりドイツ語は日本人にはとても難しい言語だと思います。
私は授業だけではとても着いていけず、テスト前にはけっこうな時間(1か月間ほど毎日)を割いてテストのための勉強をしていました。
毎日ドイツ語を入れては抜けていくので、全く手ごたえを感じず、焦りとストレスでいっぱいでした。
人によって生活環境はいろいろで、ドイツ語に触れられるチャンスや勉強にかけられる時間も三者三様だと思います。
思うように成果が得られなくても、勉強を続けることが大切!
人の声は気にせず、自分のペースでゆっくりと学んでいけばいいと思います。
DTZのテストは何回も受けられるし、これが出来なくても人生終わるわけじゃないんですから!
一緒にがんばりましょう
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