ドイツに住民登録などをすると外人局から、Integrationskurs(インテグレーションコース)に行かないといけない!という紙が届きました。
よし、じゃあ ドイツの市民学校 VHS(Volkshochschule フォルクスホッホシューレ) に行こう!
となった時に必ずやらされること
それはVHSにて「最初に受けるクラスレベル分けのテスト」です
入学試験というとちょっとハードルが高い感じもしますが、どんな内容か気になっている方もいるかと思いますので書き残しておきます。
(私は2021年11月に受けました。)
なお、こちらのテストの内容はドイツに来る前にドイツ語をまったく勉強したことが無い方かA1の合格証は既に持っている方へ適切な内容かと思います。
A2以上をお持ちの方はもっとテストのボリュームが多いと思われます。
(管理人のみやこはドイツに来る前に日本でA1の合格証を取得済みです)
また他の方のブログを見ると、VHSによってはテスト内容が異なるようですので、一つの参考としてお読みください。
VHSのクラス分けテストに行ってきた
私の町にあるVHSでは入試テストには特に予約は必要が無く、ホームページに「インテグレーションコースの人は○曜日の○時から○時の間に○教室に来てください」と書いてありました。
なのでその時間に一人で初めてVHSに行ってみました。
どこのVHSでも毎週一回の受付が多いように思います。
ホームページを探しても見つからない場合は、メールでお問合せをするとよいかと思います。
Google翻訳でドイツ語にしても英語でも、先方は慣れているので理解してもらえると思います!
初回テストに必要な持ち物
VHSの初回テストを受けるためには、下記のものが必要になります。
「Bestätigung über die Verpflichtung zur Teilnahme am Integrationskurs」
(統合コースに参加する義務の確認)
・滞在許可証(IDカード)
・筆記用具
それぞれ受付でコピーを取られたりします。
受付では頑張ってドイツ語で話すもよし、英語で話すもよし、翻訳機を使って日本語で話すもよしだと思います。
(何語で話しても結局は自分の今のドイツ語力は見透かされてしまうので、クラス分けの結果にはあまり関係ないと思いました。)
面接の内容
私の受けた面接は「面接」というよりは、試験官の方が私のプロフィールシートを質問をしながら書いてくれるような感じでした。
まずA4一枚のプロフィールシートに自分の氏名を記入して、試験官に渡します。
その後、下記の項目をドイツ語で質問されます。
質問者によって聞き方は様々だと思うので、キーワードだけ書いておきます。
とりあえず全ての質問が聞き取れなくても、キーワードだけとらえられれば質問の予想はつくかと思います。
ちなみに私が行ったVHSでは、自分の名前の綴り字 (Buchstabieren ブーシュタビーレン)を聞かれたりすることはありませんでした。
質問項目にもありますが、A1のテストを受けて合格していればここでお伝えしておきましょう
私の行ったVHSでは、これで次の筆記テストの内容をコントロールしていました。
(A2、B1レベルのテストも必要かどうかを見極めている。)
レベル分けテストの内容
テスト用紙は同じ部屋で受けている他の人とかぶらないように、いくつかのパターンが用意してあるようでランダムに手渡されました。
20分で4ページの内容を解きます。
(なおこれは全問題の三分の一の内容だったので、A2などをお持ちの方は残りもやるのだと思います。)
1.選択問題
人物を説明する文章の後にその人物に関する設問があり、JaかNineに印をつける
3人 × 3問 = 計9問
2.記述問題
イラストカードが描いてあり、何が書いてあるか記述する
・時計の絵から時間を答える(Uhr)
・自転車の絵(Fahrrad)
・医者の絵(Arzt)
・果物の絵(Obst)
・学校の絵(Shule)
5問
3.穴埋め選択
手紙を読んで、( )に入る単語を三択から選ぶ
6問
4.選択問題
看板や広告を見て、三択のうちから正しいものを選ぶ
・病院の看板
・サークル仲間募集
・アルバイト募集広告
・家の貸し出し広告 など
5問
レベル分けテストを受けた所感
これはまさしくA1のテストを日本のGoethe-Institut (ゲーテ インスティテュート)で受けた時と同じ感じの設問だと思いました。
それもそのはず。
私の行ったVHSのテストにはしっかりとGoethe-Institut のマークがありました。
(拝借しているのかしら…?)
事前に他の方のブログを見た際は、Der/Die/Dasを選択させたり動詞の人称変化が中心だったりしたので、その辺を重点的に復習していたのですが…
(そしてちょっとなめてかかっていたのですが…)
実際はA1テストに準じたもっと込み入った内容のテストでした。
時間は十分あったけど、単語や構文が思ったよりも難しかった…。
結果的に私はA1-2(module2)が適切なレベルだと判断されました
ほんとはA2(module3)からって言われたかったけど、これが今の実力か…(泣)
まとめ
今回は ドイツの VHS(Volkshochschule フォルクスホッホシューレ) のクラス分け試験の面接と試験内容をお伝えしました。
他の方のブログを拝見すると、VHSの試験は統一されていないようなので受ける場所によって様々かもしれません。
ですがご事情があって「少しでもレベルの高いクラスに入って授業を短縮したい!」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にこの記事が少しでもお役に立てればうれしいです。
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